2024年度担当授業科目(京都工芸繊維大学)

発生工学(3回生前期)

本講義では胚発生の基礎的現象の理解とその基盤となる細胞分子メカニズムに関する知識の習得を目指す。特に脊椎動物の胚発生を取り上げ、受精から初期発生、器官形成、生後の成熟や老化、進化といった幅広い時間軸で発生生物学を理解する。さらに個体発生の研究に不可欠な胚操作技術、発生過程のエラーに起因する様々な疾患を取り上げ、応用生物学としての発生工学についての理解を深める。

 

ものづくりと物質生命科学(3回生後期・分担)

ゲノムやタンパク質の機能を改変することで、新規形質を持つ動物を作り出す方法について紹介する。

 

生物機能学・分子生物学実験II(3回生前期・分担)

脊椎動物胚を対象とした発生生物学に関する実験・実習を行う。

 

 

バイオメディカル学特論(大学院博士前期課程後期)

本講義では哺乳類の発生工学に関する基礎的知識や技術を基盤として、特に中枢神経系の発生とその破綻がもたらす病態に関する理解を深める。さらに、神経発生学を基盤とした哺乳類やヒト大脳皮質の発生と進化に関する知見を深め、ヒト先天性疾患の病態と治療に向けた基礎医学的知見を涵養することを目的とする。

 

バイオテクノロジー概論II(大学院博士前期課程後期・分担)

「ヒト先天性疾患の発生生物学的解析」

さまざまなヒト先天性疾患とその原因となる発生生物メカニズムについて紹介する。